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 治療について

治療について

精神科の治療には様々な種類があります。 患者さまの病状に合わせて、医師が適切な治療を選択いたします。

具体的な治療内容

薬物療法
内服薬もしくは注射薬を用いて行います。精神科の薬は比較的早く効果が出るものもありますが、抗うつ薬のように2~3週間継続して内服しなければ効果の出にくい薬もあります。 基本的に外来で治療できますが、副作用の出やすい薬もありますので、薬物調整のために入院していただくこともあります。
心理療法
当科専属の心理療法士によるカウンセリングを行います。心理療法には適応となる症状がありますので、まずは外来主治医へご相談ください。
認知行動療法
精神科医と心理療法士による治療です。薬物療法による治療に反応が乏しいうつ病などの患者さまに対して併用して行う治療です。すべての患者さまに有効性があるわけではないため、医師がその適応を判断させていただきます。
修正型電気痙攣療法
薬物を十分に内服しても改善が乏しいうつ病などの患者さまに対して選択することが  ある治療法です。十分な歴史を持ち、効果と安全性の両方が確認されているため、割とポピュラーな治療法です。電気痙攣という名前に驚かれる方が多いですが、実際は入院していただき、手術室で麻酔科医による麻酔管理のもとで、安全面に十分配慮して施行いたします。

入院治療について

当科の病棟は20床の開放病棟で、入院治療は医師を中心として、看護師、心理士、作業療法士、精神保健福祉士がチームとして取り組んでいます。
特定機能病院のなかの精神科病棟として、急性期の治療や複雑化した病態の診断や治療、および精神障害に合併した身体疾患治療を身体診療に携わる他科と協力して行っています。麻酔科医管理のもとで、薬物療法に抵抗性のうつ病や統合失調症に対する修正型電気けいれん療法も行っています。
また、かかりつけの先生より紹介いただいた患者さまを対象に、疾病の鑑別や治療方針の決定の一助となる短期検査入院も行っております。臨床検査や心理検査などによる症状の客観的評価を1~2週間で行います。(御紹介が必須で、入院前の当科医師の診察時の判断でご希望に添えない場合もございます。)

緩和ケアについて

緩和ケアとは、入院中のがん患者さまに対して病気による様々な肉体的、精神的苦痛を最小限に食い止める為、専任の精神科医、麻酔科医、薬剤師、リハビリ、看護師、心理士がチームとなり対応させて頂いています。