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  •  臨床・研究グループ
  • —広島精療精神医学研究会
    精神医療のひとつである、精神分析的精神療法を中心に研究を行っているグループです。
    別名「木曜研究会」と呼ばれ、毎週木曜日午後7時から広島大学病院外来カンファレンスルームに集まっています。
    近年の精神医療の現場では、乳幼児や児童のメンタルヘルス、思春期青年期の問題、成人のパーソナリティ障害、うつ病と自殺の問題、老年期の心理的問題、さらには慢性疾患や死の臨床といったリエゾン精神医学における心理的問題など、精神科医が対応しなければならない問題は多岐にわたっています。
    人間は、生物学的、心理的、社会的な存在ですが、精神現象をこれらの因果関係の結果として理解する方法論を取るものを力動的精神医学といい、その発展にはフロイト(1856~1939)が始めた精神分析の研究が大きく寄与しました。
    一般精神科医としても力動的精神医学の研修は非常に重要になっていますが、現在の研修システムでは学ぶ機会が少ないという現実があります。
    私たちの研究グループに参加すると、精神分析的精神療法の研究を通じて力動的精神医学の研修を積むことが出来ます。精神分析的精神治療を実践するか否かは別として、心身医学やコンサルテーションリエゾン精神医学、病棟運営など様々な場面で精神分析的理解が役に立つことでしょう。
    また、薬物療法のみでは太刀打ちできない重症難治例に対するアプローチのヒントになることもあります。
    本格的に精神分析を学びたい方から、教養として知っておきたい方、研修の一環として学びたい方まで幅広くご参加いただける会です。

    1.広島精療精神医学研究会(木曜研究会)

    • 当科の研究会では最も歴史のあるもので、平成5年から始まりました
    • 日本精神分析会認定の研究会です
    • 日本精神分析学会認定精神療法医の資格取得のためには認定研究会への参加が必要です。
      当研究会は中四国唯一の学会認定研究会となっています。
    • 日時:毎週木曜日、午後7時から約2時間半
    • 場所:広島大学病院外来カンファレンスルーム
    • 内容:
      ①精神分析の基礎(入門セミナー)
      治療構造論、アセスメント、こころの発達論、パーソナリティ障害、治療技法(転移と逆転移)、グループ療法など
      ②精神分析理論研究(論文抄読)
      精神分析の巨人たち(フロイト、クライン、ウィ二コット、ビオンなど)の思索の軌跡を追う
      ③症例検討会

    2.研究会主催セミナー:広島精神分析セミナー

    • 1年間で9回(1回4時間)のセミナーです
    • 日本精神分析協会の基礎コースとして認定されています
    • 日本精神神経学会認定精神療法医の必須指定コースとして認定されています
    • 日本精神神経学会専門医対象研修会として認定(D群)されています

    3.その他、研究会に参加するとできること

    • 日本精神分析学会への参加、発表
    • 日本精神分析的精神医学会への参加、発表
    • 精神療法の症例を紹介してもらえる
    • スーパービジョンを受けることができる
    • 日本精神分析学会認定精神療法医、認定スーパーバイザー等の資格を取る援助が受けられる